婦人科でよく見られる卵巣嚢胞・卵巣腫瘍
💡 卵巣腫瘍や卵巣嚢胞は、患者さまが婦人科外来を受診する最も多い理由の一つです。
今日は、よく見られる卵巣腫瘍の種類についてご紹介します ‼️
- 機能性嚢胞 Functional Cyst
黄体嚢胞:
排卵後、卵巣内の黄体組織が嚢胞を形成することがあります。通常は数週間後に自然に消退し、特別な処置は必要ありません。
卵胞嚢胞:
排卵が起こらなかった場合、卵胞が破裂せず嚢胞を形成します。この嚢胞も多くの場合、数週間以内に自然に消退します。
- 皮様嚢胞 Dermoid Cyst
奇形腫とも呼ばれ、皮膚、毛髪、脂肪組織など、さまざまな細胞成分を含みます。時には歯や骨を含むこともあります。
このタイプの嚢胞は多くが良性ですが、大きくなることで痛みや圧迫症状を引き起こすことがあります。また、捻転を起こす可能性もあるため、手術が必要になることがあります。
一般的に悪性の可能性は低く、約 2% とされています。
- チョコレート嚢胞、子宮内膜症性嚢胞
子宮内膜症により、子宮内膜様組織が卵巣内で増殖して形成される嚢胞です。
内部には古い血液が含まれ、見た目が濃い茶色をしているため「チョコレート嚢胞」と呼ばれます。
このタイプの嚢胞は、月経痛や慢性的な骨盤痛を伴うことが多く、症状をコントロールするために手術や薬物治療が必要になる場合があります。
- 漿液性嚢胞腺腫 Serous Cystadenoma
最もよく見られる良性の卵巣上皮性嚢胞です。
内部には透明な液体が含まれ、嚢胞の表面は滑らかです。
通常は無症状ですが、嚢胞が大きくなると、腹部の不快感や圧迫症状を引き起こすことがあります。
- 粘液性嚢胞腺腫 Mucinous Cystadenoma
粘液様の物質を含む嚢胞で、サイズが大きくなりやすい特徴があります。
時には数キログラムに達することもあります。
このタイプの嚢胞は通常良性ですが、大きくなりすぎることで腹部不快感や周囲臓器への圧迫を引き起こすことがあります。
- 顆粒膜細胞腫 Granulosa Cell Tumor
顆粒膜細胞腫の多くは良性ですが、悪性化の可能性を持つ少数の腫瘍に分類されます。
この腫瘍はエストロゲンを分泌することがあり、不規則な子宮出血を引き起こす可能性があります。
💡 卵巣嚢胞の対応方法は、通常、嚢胞の大きさ、症状、種類によって決まります。
小さく無症状の嚢胞の多くは、定期的な経過観察で対応できます。
悪性の可能性がある場合、または症状を引き起こしている場合には、必要に応じて手術による切除を行います。
孕医は皆さまの願いが叶うことを心よりお祈りしています!

